解剖学コラム Vol.7|「強めでお願いします」の先に、もみ返し?
解剖学コラム Vol.7|「強めでお願いします」の先に、もみ返し?
マッサージやもみほぐしの現場でよく聞く、
「もっと強めでお願いします」
というリクエスト。
弱すぎると「物足りない」と思われそう。
でも、希望どおり強く施術して、翌日に痛みや重だるさが残ってしまうのも避けたい。
トレーナーやセラピストにとって、悩むことの多いテーマではないでしょうか。
そもそも、なぜ「もみ返し」は起こる?
施術では、筋肉やその周辺組織に圧迫・伸張・ずれ(剪断)などの機械的な刺激が加わります。
適切な刺激であれば問題ありませんが、一か所に強い刺激を繰り返したり、組織に対して過度な負荷を加えたりすると、施術後に圧痛や痛み、違和感などが残る場合があります。
そのため、
「痛くなった=しっかり効いた証拠」
とは限りません。
「硬い=強く揉む」でもない
施術すると非常に硬く感じる場所があります。
しかし、その硬さも一つの理由だけで起きているとは限りません。
筋肉そのものが発達している場合もあれば、筋緊張が高まっている場合、姿勢や動作によって特定の場所に負担が集中している場合もあります。
そこで重要になるのが、
「なぜ、ここが硬くなっているのか?」
という視点です。
さらに施術するときには、
- 狙っている筋肉はどこにあるのか
- 筋線維はどの方向に走っているのか
- どの方向から圧を加えるのか
- 同じ場所に強い刺激を繰り返していないか
なども考えます。
筋肉の構造を理解せず、「硬い場所を見つけたから、とにかく強く押す」だけになっていないか。
施術者として一度考えてみたいポイントです。
講師コメント
「もっと強く」と言われると、力加減だけに意識が向きがちです。
しかし大切なのは、強さだけではなく、どこに・どの方向から・どんな刺激を加えるか。
その判断にも解剖学の知識が役立ちます。
では、もみ返しを避けながら「ちゃんと効いた」と感じてもらうには、どのくらいの強さが良いのでしょうか?
次回は、施術の「ちょうどいい強さ」について考えます。
ーーーーーーー
トレーナー・セラピスト向け体験講座
ファンズフィットスクールでは、解剖学と実際の手技を同時に学びながら、「身体を見て、自分で考えられる施術者」を目指します。
解剖学が苦手な方、筋肉名の暗記だけでは現場で活かせなかった方もご参加いただけます。
「なんとなく効かせる」から、理由のある施術へ。
▶ 講座紹介ページはこちら
https://school.funs-fit.com/course.html
