解剖学コラム Vol.6|「肩甲骨はがし」は誰にでも有効?
解剖学コラム Vol.6|「肩甲骨はがし」は誰にでも有効?
肩こりや姿勢改善の施術として、よく耳にする「肩甲骨はがし」。
肩甲骨まわりを動かしてもらうと「軽くなった」「肩が動きやすくなった」と感じる方も多く、トレーナーやセラピストにとっても人気の手技のひとつです。
では、肩甲骨は動けば動くほど良いのでしょうか?
肩甲骨には「動き」と「安定」の両方が必要
肩甲骨は単独で動いているわけではありません。
腕を上げたり回したりするときには、上腕骨や胸郭などと連動しながら動いています。
そのため、肩甲骨の動きが不足している人には、周辺の筋肉へアプローチして動きを引き出すことが有効な場合があります。
一方で、もともと肩甲骨が動きすぎていたり、適切な位置で支える力が不足していたりする人もいます。
その場合、さらに動かすことより、肩甲骨を安定させて適切に動かすためのトレーニングが必要になることもあります。
「硬いから、はがす」だけで考えない
大切なのは、
「肩甲骨が硬いから、はがす」
と手技から考えるのではなく、
「この人には、動きと安定のどちらが必要なのか?」
と身体を評価することです。
同じ「肩がつらい」というお客様でも、必要なアプローチは同じとは限りません。
講師コメント
解剖学を学ぶ目的は、手技を難しくすることではありません。
身体の構造を知ることで、「なぜ、この人にはこの手技なのか」を考えられるようにすることです。
肩甲骨を動かすことが目的ではなく、その人がより良く身体を動かせるようにすること。
その視点を大切にしています。
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